あ 行
あ
-
あかり付きスイッチ(あかりつきすいっち)
-
暗い所でもスイッチの位置がわかるように、また、消し忘れ防止のために、消灯中でも小さな明かりが点灯するスイッチです。
表示灯付きスイッチ、パイロットスイッチ、ほたるスイッチなどとも言い、スイッチが「入」の時は赤、スイッチ「切」の時は緑のランプが点灯するものなどがあります。
-
-
明るさ感知式スイッチ(あかるさかんちしきすいっち)
-
周囲の明るさをセンサーが感知して、暗くなれば点灯、明るくなれば消灯するスイッチです。
主に室外に設置し、街灯、門灯、庭園灯などで使われます。
-
-
悪性関節リウマチ(あくせいかんせつりうまち)
-
指定難病のひとつで、既存の関節リウマチ(手指や手首などの関節が腫れ、変形や痛みが起こる)に、血管炎をはじめとして、いくつかの関節外症状を呈し、難治性または重篤な状態をともなう場合を言います。手すりを握れないことも多いため、肘を乗せるタイプの手すり設置の検討や、手すりを壁から通常の50㎜よりもっと離すなどの措置が必要な場合があります。
-
-
アスペルガー症候群(あすぺるがーしょうこうぐん)
-
アスペルガー症候群(Asperger Syndrome)は現在では自閉スペクトラム症(ASD)の一種として分類され、2013年以降は独立した診断名としては使用されなくなってきています。社会的相互作用と非言語コミュニケーションに困難があること、特定の興味や繰り返しの行動が特徴です。普通または平均以上の知能を持ち、言語発達の遅れはありませんが、コミュニケーションの際に直接的な言葉遣いをする傾向があります。また、アスペルガー症候群の人々は特定の分野で高い能力を示すことがあります。
-
-
アセスメント(あせすめんと)
-
支援のための事前評価、初期評価、課題分析のことです。利用者の情報収集や直接の意見を聞き、利用者の社会的・身体的・精神的な状況を把握してニーズを明らかにします。適切なプランを提案する上での重要な第一歩と言えます。
-
-
アニマルセラピー(あにまるせらぴー)
-
アニマルセラピーは、動物と触れ合うことで心や体を癒す療法のことです。犬や猫、馬、イルカなどが使われます。
主な効果
1.心理的ストレスの軽減:動物と触れ合うことでリラックスできます。
2.身体的リハビリ:動物との適度な運動により心拍数や血圧が低下しリラックスします。
3.幸福感の向上:動物と過ごすことで、幸せホルモン(エンドルフィン)が分泌されます。
4.社会参加:動物を通じて他の人と交流しやすくコミュニケーションが円滑になります。
5.認知機能の向上:高齢者の認知症予防や症状の改善が見られることがあります。
具体的な例
・ペットセラピー:犬や猫などのペットと触れ合う。
・乗馬療法: 馬に乗ってリハビリや運動をする。
・イルカセラピー:イルカと一緒に泳ぐ。
注意点
アレルギーや動物恐怖症の人には適さない場合があり、専門家の指導のもとで行うことが大切です。
-
-
アルツハイマー(あるつはいまー)
-
アルツハイマー病、アルツハイマー型認知症などと言われ、認知症の中で最も多い疾患です。発症後は時間の経過とともに症状が進行し、記憶・思考・行動に問題が出て来てきます。加齢にともなう自然な物忘れとは違い、最終的には日常生活の最も単純な作業さえ困難になります。現在のところ進行を止める方法はなく、発症してからの平均余命は8年ほどと言われます。
-
-
アームサポート(あーむさぽーと)
い
-
移乗(いじょう)
-
とくに介護や医療の分野で使われる用語でトランスファーともいいます。主に車いすの利用者が、車いすからベッド、トイレの便座、浴槽、車、リフトなどに、またはその逆に乗り移ることを言います。車いすの利用者には移乗を自立(自律)して行える人もいれば、介助が必要な人もいます。介助する場合は移乗する人の安全と快適さを確保するために適切な技術や介助方法が必要です。また、移乗を支援するための福祉用具(トランスファーボード、スライディングシート、リフトなど)もあります。
⇒ 移乗方法
-
-
移乗台(いじょうだい)
-
医療ソーシャルワーカー(いりょうそーしゃるわーかー)
-
メディカル・ソーシャル・ワーカーともいい、略してMSW(エムエスダブリュー)ともいいますが、MSWは和製英語です。
医療面でソーシャルワーク(社会福祉援助)を行います。主に病院に勤務し、患者や家族に対し入院中、退院後の諸問題の相談に乗る専門職です。
-
-
インスリン(いんすりん)
-
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を調節する主要な役割を持ちます。インスリンの働きが不十分だと血糖値が異常に高くなり、糖尿病などの健康問題を引き起こす可能性があるため、インスリン注射で外部からインスリンを補うことによって血糖を下げます。
-
-
インテーク(いんてーく)
-
福祉(住環境)の現場での相談者と支援者との初回面接のこと。
必要な情報を漏れなく聴取するためのインテーク・シート(項目チェック表)などを利用するのが望ましいでしょう。
-
-
インフォームドコンセント(いんふぉーむどこんせんと)
-
インフォームドコンセントは、医療行為における医師と患者との同意プロセスで、患者が治療の目的、方法、リスクや副作用などの十分な情報を受けた上で、自らの意志に基づいて治療を受けるかどうかを決定することを指します。このプロセスは患者の自己決定権を尊重し、医療提供者と患者との信頼関係を築くために重要です。
-
う
-
上吊り引戸(うえつりひきど)
-
レールを床ではなく上部につけ、戸を吊った形となり床がフラットになります。ラクに開閉でき掃除もしやすいのが特徴。また、床との間にすき間ができるため通気はよいものの気密性は落ちます。
-
-
裏動線(うらどうせん)
-
裏動線は、主に建築や空間設計の分野で使用される用語です。住宅の場合は、帰宅時にリビングを通らず浴室に行けたり、来客時などに家族のプライバシーを守ったり、生活の流れをスムーズにするための動線です。例えば、キッチンから洗濯機や物干し場に直接アクセスできる家事動線もその一例といえます。
店舗や商業施設などでは一般の利用者には目につかないようにスタッフや従業員がサービスの提供や作業時に利用する移動経路を指します。
-
え
-
ALS(えいえるえす)
-
ALSは筋萎縮性側索硬化症ともいい、指定難病のひとつです。筋肉そのものではなく、筋肉に命令をつたえる神経(運動ニューロン)に異常がおこる病気で、筋肉がやせ細り徐々に力が入らなくなっていきます。
-
-
ADL(えいでぃーえる)
-
activities of daily livingの略で、日常生活動作のことであり、毎日の生活に必要不可欠な基本的な動作(食事、排泄、入浴、着替え、就寝、移動など)のことです。
ADLを応用した、より複雑で高次な動作(買い物・料理・電話・掃除・運転など)をIADL(アイエイディーエル:Instrumental Activity of Daily Living)=手段的日常生活動作といいます。
-
-
壊死(えし)
-
壊死(えし)は、細胞や組織が死んで機能を失う現象を指します。これは、血流不足、感染症、毒素、外傷、疾患などさまざまな原因によって起こり得ます。壊死が発生すると、影響を受けた組織は修復されず、やがて体外に排除されるか、体内で分解されます。壊死(えし)は健康上の深刻な問題を引き起こすことがあり、適切な治療が必要です。壊死(えし)が進行すると壊疽(えそ)を引き起こします。
-
-
壊疽(えそ)
-
L型手すり(えるがたてすり)
-
縦型手すりと横型手すりを合体させ、両方の機能を持たせたもので、Lの形をしています。
トイレや浴室、玄関などによく設置されます。
⇒ 各種手すり
-
お
-
オストメイト(おすとめいと)
-
オストメイトとは、病気や手術の結果、腸や膀胱などの排泄物を体外に導出するための開口部(ストーマ)を持つ人のことです。公共施設でオストメイトのための設備があるトイレにはオストメイトマークが付いています。
-
-
OT(おーてぃー)
-
OT(オーティー)は作業療法士(Occupational Therapist)ともいい、病気や怪我、障害などにより日常生活や職業活動に困難を抱える人々に対して、作業活動(日常生活動作、仕事、遊び、学びなど)を通じてリハビリテーションを提供する専門職です。彼らは患者一人一人の身体的、精神的、社会的な状況を総合的に評価し、必要な治療計画を立て、実施します。
作業療法士の目的は、患者が可能な限り自立した日常生活を送れるようサポートすることです。これには、ADL(日常生活動作:食事、着替え、入浴など)の改善、職場復帰の支援、趣味やレクリエーション活動への参加促進などが含まれます。また、作業療法士は患者の住環境にも注目し、家具の配置変更や補助具の使用など、環境調整を行うことで患者がより安全で快適に活動できるよう支援します。作業療法士になるためには、多くの国で専門の教育課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。彼らは病院、リハビリテーション施設、特別支援学校、高齢者施設、地域社会など、さまざまな環境で活動しています。
-
か 行
か
-
介護(かいご)
-
介護福祉士(かいごふくしし)
-
介護福祉士は、高齢者や障害を持つ人々に対して、日常生活を送る上で必要な支援を行う専門職です。具体的には、食事、入浴、排泄などの身体介護や、レクリエーション活動の提供、社会参加の支援など、その人らしい生活を営むためのサポートを行います。介護福祉士は、利用者の心身の状態や生活環境を理解し、その人に合った個別の支援計画を立てて実践します。また、利用者やその家族とのコミュニケーションを大切にし、精神的な支援も提供します。介護福祉士になるためには、専門学校や大学で介護福祉に関する知識や技術を学び、国家試験に合格する必要があります。介護福祉士は、高齢者施設、障害者施設、病院、地域包括支援センターなど、幅広い分野で活躍しています。高齢化社会が進む中で、介護福祉士の役割はますます重要になっており、専門性を持った質の高い介護サービスの提供が求められています。
-
-
介護保険制度(かいごほけんせいど)
-
介護保険は要介護者に対し介護サービスの費用を給付してくれる保険です。40歳から全ての人が加入し、生涯に渡り納付し続けます。65歳以上の人を第一号保険者、40歳以上65歳未満の人を第二号保険者と言い、第二号保険者は16種類の特定疾患を抱えている人のみ要介護認定を受けられます。介護保険は住宅改修の他、福祉用具の購入やレンタルその他のサービスも利用できます。所得に応じて1~3割の自己負担が必要です。
⇒介護保険を利用した住宅改修
-
-
介護用ベッド(かいごようべっど)
-
取り外しが可能なサイドレールが付いており、背部や脚部の傾斜角度が調整できるもの、またはベッドの高さが無段階に調整できるもので、特殊寝台ともいいます。
-
-
介護用リフト(かいごようりふと)
-
介護予防(かいごよぼう)
-
介護リフォーム(かいごりふぉーむ)
-
介護ロボット(かいごろぼっと)
-
ロボット技術が応用された、利用者の自立支援や介護者の負担軽減に役立つ介護機器のことです。ロボットの定義とは、情報を感知するセンサー系、判断する知能・制御系、動作する駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システムであることです。
-
-
介助(かいじょ)
-
高齢者や障害者・病人など日常生活動作等を自分でできる度合いが低い人を援助することです。日常生活を自立(律)できる度合いがさらに低くなると介護が必要となります。
-
-
階段昇降機(かいだんしょうこうき)
-
階段に昇降機が走行するためのレールを設置し、イスやテーブル付きの駆動装置に人を乗せて階段を昇降する装置の総称です。
-
-
回遊動線(かいゆうどうせん)
-
回遊動線とは、家の中に行き止まりがなく、行きたい所にスムーズに移動できる動線のことです。 例えば、玄関からリビング~キッチン~洗面・脱衣所~トイレ~玄関など部屋から部屋へと一つながりで行き来できる動線です。 家事動線もスムーズになりやすく、ムダな移動によるストレスを軽減したり、朝の慌ただしい時間の家族間の渋滞を防ぐなどのメリットがあります。ただし回遊動線を優先すると壁面が減り収納が充分に取れない可能性もあるため注意しましょう。
-
-
家事動線(かじどうせん)
-
片麻痺(かたまひ)
-
片麻痺(へんまひ)とも読みます。脳血管障害などが原因で、身体の右半身または左半身の上肢・下肢が麻痺することです。
片麻痺の症状は個人によって異なりますが、以下のような症状が見られることがあります:・筋力の低下または完全な喪失・手足の動きの制御が困難・感覚の低下または喪失・調整能力の低下
-
-
家庭内事故(かていないじこ)
-
カテーテル(かてーてる)
-
細長くて曲げられるゴム・金属・プラスチックなどの管。自己導尿の際の導尿管などが代表的。
⇒ 関連ページはコチラ
-
-
看護(かんご)
-
病人や怪我人の治療のために医療専門のサポートをすることです。看護職には、看護師、准看護師、保健師、助産師などがあり、それぞれ専門的な教育と訓練を受け、特定の資格を取得した上で病院やクリニック、介護施設、地域社会、学校など、様々な場所で活動します。
-
-
看護師(かんごし)
-
医療機関において、医師の指示のもとで治療活動や療養生活の援助を行う専門職です。2002年までは看護婦と呼ばれていました。病気の予防、健康の維持と回復、苦痛の緩和を目的として、患者やその家族に対して幅広いケアを提供します。看護師になるためには、看護学の専門教育を受け、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。
-
-
患側(かんそく)
-
右半身・下半身など病気や麻痺など体の障害がある側を患側、無い側を健側(けんそく)といいます。
-
-
臥位(がい)
-
臥位(がい)とは、医療や健康分野でよく使われる用語で、ベッドや診察台などに横たわっている状態を示します。臥位にはいくつかの種類があり、それぞれ特定の治療や診察の目的に応じて使用され、背中を下にして仰向けになる仰臥位(ぎょうがい)、腹部を下にしてうつ伏せになる腹臥位(ふくがい)、側面を下にして横向きになる側臥位(そくがい)や横臥位(おうがい)などがあります。
-
き
-
キャットタワー(きゃっとたわー)
-
猫の運動不足やストレスの解消、爪とぎによる家具の傷つけ防止などのための室内に置ける猫用のインテリアツールです。昨今では、ご近所とのトラブルや交通事故を避けるため、室内飼いが一般的となった猫の居場所であり遊び場です。キャットウォークとの併用などで、より猫の快適空間が広がります。家人や景色のよく見える位置に置くなど、置き場所にも配慮しましょう。
-
-
QOL(きゅーおーえる)
-
クオリティ・オブ・ライフの略称。「生活の質」「生命の質」「人生の質」などと訳されており、一般的に日常生活においての満足感や幸福感、生きがいなどのことです。生活者の意識と生活の場である住環境のバランスが重要と考えられています。
-
-
虚弱高齢者(きょじゃくこうれいしゃ)
-
要支援、要介護には該当しないが、老化により疾患にかかりやすく、かかると悪化しがちで治りにくく、日常生活において一部介助が必要な高齢者のことです。
-
-
起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)
-
筋ジストロフィー(きんじすとろふぃー)
-
筋ジストロフィーとは、遺伝子の変異により体の筋肉が徐々に壊れ、筋力が衰えていく疾患の総称です。症状は運動機能の低下が主なものですが、拘縮・変形、呼吸機能障害、心筋障害など様々な機能障害や合併症を伴います。主に子供が発症しますが、大人が発症するケースもあります。
-
-
義肢装具士(ぎしそうぐし)
-
四肢の欠損部分に装着する義肢や、体幹に障害がある場合の装具を、医師の指示に基づいて、採型・設計・製作・適合の調整等を行う専門職です。
-
-
ギャッチベッド(ぎゃっちべっど)
-
介護用ベッドの呼び方のひとつ。寝たままでも上半身部分や足部の傾斜や高さを調整できるベッドのことです。座位が安定しない高齢者や障がい者、重傷者や呼吸器に疾患がある人が使用します。「特殊寝台」として福祉用具貸与の対象種目です。電動のもの(電動ベッド)もありまります。
-
く
-
クモ膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
-
車いす(くるまいす)
-
歩行や移動に支障がある場合、または治療過程で歩けない場合などに使用する補助具です。 自分で動かす自走式(自操式)と、介助者に押してもらう介助式、手動型と電動型、その他さまざまな種類が存在し、車いすの種類が住宅のプランにも影響します。
⇒詳細情報はコチラ
-
-
車いす対応型キッチン(くるまいすたいおうがたきっちん)
-
車いす対応型洗面台(くるまいすたいおうがたせんめんだい)
-
グレーチング(ぐれーちんぐ)
-
排水溝などにかぶせる、水はけのため隙間が開いた格子状、あるいはすのこ状の覆い。パンチング型は車いすの重みでたわみやすいと言われているため注意。
-
け
-
ケアプラン(けあぷらん)
-
介護サービス計画ともいい、高齢者や障害者の個々のニーズ等を把握・評価して作成する援助計画です。ケアマネージャーに作成してもらうのが一般的です。
-
-
ケアマネジメント(けあまねじめんと)
-
介護支援サービスともいい、ケアプラン等に基づき、ケアが必要な人が適切なサービスを受けられるよう支援する活動です。
-
-
ケアマネージャー(けあまねーじゃー)
-
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護が必要な人のために、その人に合った介護サービス計画(ケアプラン)を作成し、サービスの手配や調整を行う専門職です。介護必要者や家族のニーズを把握し、適切な介護サービスを提供することで、安心して生活できる環境を支援します。資格を取得するには、特定の基礎資格を持っている必要があり、介護支援専門員研修を受けて試験に合格する必要があります。
-
-
ケアリフォーム(けありふぉーむ)
-
高齢者や障害のある人が、要介護になることを予防し、自宅でできるだけ自立(自律)した生活を送れるよう、また、介護が必要な場合は本人が介護されやすく、介助者が介護しやすい住環境を整備・改修することです。
-
-
健康寿命(けんこうじゅみょう)
-
2000年にWHO(世界保健機構)が提唱した「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されており、言い換えると、平均寿命から寝たきりや認知症など、介護が必要な期間を差し引いた期間であり、高齢になっても元気な期間といえます。平均寿命も健康寿命も年々伸びており、男女差もありますが、現在の日本では大まかにいうと平均して10歳前後の開きがあるようです。平均寿命が伸びても、健康でない期間が短くて済むよう、要介護をできるだけ遅らせるための健康管理と住環境の整備がこれからの課題ともいえます。(参考:2022年の日本人の平均寿命は女性87,57歳 男性81,47年 厚生労働省調べ)
-
-
健側(けんそく)
-
病気や麻痺など体の障害がある側(右半身・下半身など)を患側(かんそく)、ない側を健側(けんそく)といいます。
-
-
見当識(けんとうしき)
-
日時、場所など自分の置かれている状況を正しく理解すること。今がいつで自分がどこにいるかわからないなどの症状を失見当識(しつけんとうしき)や見当識障害といいます。
-
-
ケースワーカー(けーすわーかー)
-
高齢や障害など社会生活上の困難や問題を抱えている人に対し、個別に相談を受け、具体的な支援を行う専門職です。
-
-
言語聴覚士(げんごちょうかくし)
-
難聴や言語障害のある人に対し、治療・訓練・指導等を行う専門職。スピーチ・セラピスト(ST)ともいいます。
-
-
減築(げんちく)
-
住宅リフォームにおける増築と反対の考え方。不要な部屋やムダな空間を撤去することで、日当たりや風通しを良くし、光熱費も節約、プランによっては耐震性のアップなどさまざまなメリットが見込めます。子供が独立して部屋が余っている高齢世帯に提案しやく、場合によっては空いた空間を駐車場や賃貸スペースにして収入源にする案も有効です。
-
こ
-
高気密・高断熱(こうきみつ・こうだんねつ)
-
高気密・高断熱にすれば冷暖房で快適に調整した室内の空気が逃げにくくなり、外気の寒さ暑さの影響を受けにくいメリットがあります。また、効率よく冷暖房できるため省エネで光熱費の節約にもなり、さらに部屋間の温度差を少なくできるので、とくに冬場の高齢者のヒートショックの予防にもつながります。ただし、結露しやすいという欠点もあるため、換気等による注意も必要です。
-
-
高血圧(こうけつあつ)
-
血圧とは心臓から送り出された血液が血管に与える圧力のことを言い、安静時の血圧が異常に上昇しているのが高血圧で動脈硬化などのリスクが高まります。動悸、息切れ、手足のむくみなどの症状がありますが、自覚症状が無い場合も多いため注意が必要です。
-
-
拘縮(こうしゅく)
-
寝たきりなどにより、関節の皮膚や筋肉の組織が固まって硬くなり、動きに制限が出ることです。拘縮が悪化するとさらに身体を動かしづらくなるため、進行しないように常に姿勢に注意し、身体のポジショニングを調整することが重要です。
-
-
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)
-
脳血管障害や事故などにより、脳が損傷を受け、思考・言語・記憶・学習・行為・注意など日常生活での脳の高いレベルの働きに障害のある状態。損傷部位によって失語症や失認症の他さまざまな症状があります。
-
-
高齢化社会(こうれいかしゃかい)
-
高齢者(こうれいしゃ)
-
高齢者の定義は一律ではありません。国連では、60歳以上が高齢者で80歳以上が後期高齢者ですが、国際保健機構(WHO)では65歳からが高齢者で80歳以上が後期高齢者、現在の日本の医療制度では65~74歳を「前期高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」としています。また、高齢者の若返りが進む中、日本老年学会は65~74歳を「准高齢者」75~89歳を「高齢者」、90歳以上を「超高齢者」とすることを提言しています。高齢者と呼ぶにはまだまだアクティブな高齢者も増えており、高齢者と呼ばれることを嫌う人も多いため、近年ではシニアという呼び方が多用されていますが、シニアという言葉にも厳密な定義はありません。
⇒ 高齢者って何歳から?
-
-
高齢社会(こうれいしゃかい)
-
高齢者総合相談センター(こうれいしゃそうごうそうだんせんたー)
-
シルバー110番ともいわれ、高齢者およびその家族の総合的な相談を受けたり、さまざまなサービスを紹介しているが、2005年に地域包括支援センターが設置されたことにより、廃止している自治体もあります。
-
-
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
-
骨に小さな孔がたくさんあいて骨量が減り、骨が弱くなり腰痛・変形・骨折を起こしやすくなる状態。高齢者、とくに女性に多く発症します。
-
さ 行
さ
-
作業療法士(さぎょうりょうほうし)
-
作業療法士(Occupational Therapist)はOT(オーティー)ともいい、病気や怪我、障害などにより日常生活や職業活動に困難を抱える人々に対して、作業活動(日常生活動作、仕事、遊び、学びなど)を通じてリハビリテーションを提供する専門職です。彼らは患者一人一人の身体的、精神的、社会的な状況を総合的に評価し、必要な治療計画を立て、実施します。作業療法士の目的は、患者が可能な限り自立した日常生活を送れるようサポートすることです。これには、日常生活動作(食事、着替え、入浴など)の改善、職場復帰の支援、趣味やレクリエーション活動への参加促進などが含まれます。また、作業療法士は患者の住環境にも注目し、家具の配置変更や補助具の使用など、環境調整を行うことで患者がより安全で快適に活動できるよう支援します。作業療法士になるためには、多くの国で専門の教育課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。彼らは病院、リハビリテーション施設、特別支援学校、高齢者施設、地域社会など、さまざまな環境で活動しています。
-
-
三枚引き違い戸(さんまいひきちがいど)
-
三枚引き違い戸は二枚引き違いと比べて広い開口幅がとれるため、車いすでの出入りや、介助者同伴での出入りの際にも余裕ができて有効です。とくに浴室は折れ戸などに代わり三枚引き違い戸が増えてきています。レールが三本必要になるため、二枚のときより取付部は厚みが必要になります。
-
-
サンルーム(さんるーむ)
-
サンルームは、雨の日や雪の日、風の強い日でも洗濯物を部屋干しできるよう、部屋の屋根や壁をガラス張りにして太陽光を取り込めるようにした小部屋です。花粉や黄砂の予防にもなる反面、雨の日や冬は洗濯物が意外と乾きにくいとも言われます。また、サンルームは原則として通常の部屋と同じ扱いであり、増築扱いになったり固定資産税が増加したりする場合があるため注意が必要です。
-
-
座位(ざい)
-
座った姿勢のこと。上半身をほぼ45度上げた半座位(はんざい)、ベッドの横で足を下した端座位(たんざい)、畳や床に尻をつけて両足を長く前に出して座る長座位(ちょうざい)などがあります。立った姿勢は立位。
-
-
在宅介護支援センター(ざいたくかいごせんたー)
-
老人福祉法にもとづく老人福祉施設の一つです。在宅の高齢者やその家族らの総合的な相談に応じ、ニーズに応じた福祉サービスが受けられるよう市町村との連絡や調整を行います。
-
-
在宅避難(ざいたくひなん)
-
外部の避難所ではなく自宅で避難生活を送ることです。災害時に自宅に倒壊や火災、浸水等の危険性が無く安全な場合に、そのまま自宅で生活を送る方法です。避難所は基本的に、自宅や周辺が危険で住めなくなった人が優先的に利用します。また、一般的な避難所は動物アレルギーの人等に配慮しペットの同伴は禁止のため、それらを考慮してペットと一緒に在宅避難を選ぶ場合もあります。そのためには自宅の安全性を確かめた上で、食料や水、生活用品などの備蓄や、防災グッズの日頃からの準備が必要です。
-
-
在宅ワークスペース(ざいたくわーくすぺーす)
-
新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増えたために急増しました。家族構成にもよりますが、コロナ前はリビングの近くなど、家族とも空間を共有する「オープンタイプ」が目立ちましたが、withコロナ以降はより集中して仕事をこなすため「個室タイプ」のニーズが増え、リモート会議への参加などのため防音を望むケースもあります。また、今後は老後の期間が長くなったシニア層の在宅ワークの需要も高まる可能性があります。
-
-
残存能力(ざんぞんのうりょく)
-
高齢者や身体障がい者において、なくならずに残っている能力のこと。老後や受障後の生活をできるだけ自立して行うには、残存能力を維持、活用することはとても重要であり、必要以上の介護により残存能力を劣化させないよう、そのために適した生活環境を整える必要があります。
-
し
-
視覚障害/視覚機能障害(しかくしょうがい/しかくきのうしょうがい)
-
高齢になると視力の低下や加齢にともない発症する目の疾患により、視野の縮小や欠損、まぶしさへの過敏反応、色の識別力の低下、暗順応への遅れなどの視覚機能障害が現れます。
高齢者は、青と黒、青と緑、黄色と白の混同などが見られるため、配色にも注意が必要です。ガスの青い炎が見えにくくなり火事につながった例もあります。 部屋の照明はできるだけ明るくし、明るさを嫌う場合は読書用スタンド等で調整するなど配慮しましょう。
高齢者のいる世帯の段差や階段には、足元への照明、階段の段鼻を目立つ色にする、踏面と蹴込の色を変えると視認しやすく、人感センサーによる照明の設置等も有効です。 また、高齢者は白内障になりやすく、糖尿病が原因による網膜症は日本での失明原因の第一位であるため、定期的に内科および眼科で検診が必要です。
-
-
敷居(しきい)
-
部屋を区切る部分の床面の横木で、建具を受ける部分でもありますが、段差ができやすいため、つまずいたりする原因ともなります。
一般的な引戸の場合は上下面に溝やレールを取り付けますが、近年ではバリアフリーを意識した敷居がフラットになるタイプもあり、床にレールがないためゴミも溜まらないメリットもあります。
段差がある場合に最も手軽な段差解消は、断面が三角状のすりつけ板(ミニスロープ)の設置です。
-
-
四肢麻痺(ししまひ)
-
両手、両足ともに麻痺があり動かない状態です。口や顎を使って操作が可能な電動車いすなどもあるため、必ずしも全介護とは限りません。
-
-
昇降式便座(しょうこうしきべんざ)障害者(しょうがいしゃ)
-
自動昇降便座、トイレリフトなどともいい、電動またはスプリング方式で便座が持ち上がり、便器への立ち座りを補助してくれます。便座が垂直に上がるタイプと前方に傾斜するタイプがあります。
-
-
肢体不自由者(したいふじゆうしゃ)
-
肢体(四肢と体幹)に機能障害があり、日常生活を送る上で不自由がある成人で、身体障害者手帳を所持している人のことです。
-
-
指定難病(していなんびょう)
-
シニア(しにあ)
-
シニアカー(しにあかー)
-
高齢者が座ったまま移動でき、ハンドルで操作する電動の小型車です。電動カートともいわれ3輪のものや4輪のものがあります。最高速度は成人の早歩き程度の6km/hと定められており、道路交通法上では歩行車と同じ扱いのため歩道も走行できます。免許等は必要とせず誰でも簡単に利用できるため、高齢者が買い物などでよく利用します。電動車椅子のひとつと位置付けることもできますが、違いはハンドル操作かジョイスティック操作かと本体の形状の違いです。店内などでの利用可否は施設により違います。
-
-
社会福祉士(しゃかいふくしし)
-
「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく社会福祉専門職の国家資格です。身体上あるいは精神上の障害または環境上の理由により日常生活を送るのに支障がある人に対し、福祉に関わる相談に応じ、助言や指導、その他の福祉サービスを行います。一般的にソーシャルワーカーといわれる人の多くが本資格を持っています。
-
-
シャワーキャリー(しゃわーきゃりー)
-
居室と浴室間の移動や、浴室内の移動に使われる足に車輪のついたイスです。濡れる前提のプラスチックなど軽い素材で作られた簡易型車いすのようなもので、利用者が足で動かしたり、介護者が後ろから押して使用します。トイレキャリーと兼用のものもあります。バスキャリーともいいます。
-
-
シャワーチェア(しゃわーちぇあ)
-
シャワーベンチともいい、介護用のための浴室用の福祉用具です。通常の椅子タイプのものから、シャワーキャリーのように車輪が付いたタイプ、シャワーと一体化したタイプのものなどもあります。
-
-
障がい者(しょうがいしゃ)
-
「障害者」「障碍者」とも書きます。障害者基本法では、障害者を「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)、その他の心身の機能の障害があるものであって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう」としています。障害のない人を健常者(けんじょうしゃ)といますが、稀にそう呼ぶことを好まない人もいます。法令での表記は「障害者」ですが、害という字がマイナスイメージを持つとして「障がい者」や「障碍者」と表記する場合や地域・団体もあります。しかしそれぞれに賛否があり、現状は統一されていませんが、相手が表記を気にする人かどうかの注意は必要でしょう。
-
-
ショートステイ(しょーとすてい)
-
短期入所生活介護ともいい、普段は在宅介護の高齢者等が、施設などに短期間入所し、介護サービスを受けること。介護保険サービスのひとつです。
-
-
シルバー110番(しるばー110ばん)
-
高齢者総合相談センターの別名。
高齢者及びその家族等の抱える保健、福祉、医療等に係る各種の心配ごと、悩みごとに対する相談に応じるとともに、市町村の相談体制を支援することにより、高齢者及びその家族等の福祉の増進を図ることが目的。 事業の実施主体は都道府県だが、都道府県は事業の運営を財団法人等民間団体に委託することができる。
-
-
シルバーカー(しるばーかー)
-
買物型歩行車。物が入れられる収納スペースと座って休める簡易チェア部がある手押し車で、主に高齢者が外出の際に使います。形が似ていますが、歩行器や歩行車のように利用者の体重を支えながら移動できる強度はありません。あくまで押して持ち運びのできる買い物カゴの延長上のものであり、歩行時のバランスをとる補助的な役割はあるにしても歩行器代わりに使うのは危険です。
-
-
心筋梗塞(しんきんこうそく)
-
進行性疾患(しんこうせいしっかん)
-
月日の経過とともに、次第に悪化していく病気。
-
-
身体障害者手帳(しんたいしょうがいしゃてちょう)
-
身障者手帳ともいいます。身体障害者であることを公に認め、障害者が福祉の措置を受けるために交付される手帳です。視覚・聴覚・肢体不自由などの障害が永続し、生活動作に不自由があれば該当します。障害者手帳は、上記の「身体障害者手帳」の他、認知症も含む「精神障害者福祉保健手帳」、知的障害が対象の「療育手帳」があります。
-
-
自己導尿(じこどうにょう)
-
下半身が麻痺していたりして、排尿がうまくできない場合に、自分で尿道に管(カテーテル)を入れて、膀胱内の尿を導き出す人口的な排尿法です。セルフカテーテルともいいます。
-
-
自閉症(じへいしょう)
-
自閉症(自閉スペクトラム症、ASD)は脳の発達障害の一種で、社会的コミュニケーションの困難、限定された興味や繰り返しの行動といったパターンが特徴です。症状は軽度から重度までさまざまで個人差が大きく、原因は遺伝的要因と環境要因の両方が関係しているとされますが、完全には解明されていません。
-
-
褥瘡(じょくそう)
-
一般的に言う“床(とこ)ずれ”のことです。同じ姿勢での「寝たきり」などにより、体重で持続的に圧迫された皮膚や皮下組織の血流が低下して壊死が起きます。進行すると骨が表出する場合もあり、完治が難しくなります。定期的な体位交換や褥瘡予防用具の使用等が望まれます。
-
-
自立(律)支援(じりつしえん)
-
自立支援と自律支援を併せた言い方です。それぞれの意味の違いは、自立支援が他人の手を借りずに生活できる能力(身体的自立、経済的自立、精神的自立)の獲得を支援するのに対し、自律支援は個人の意思決定や選択の尊重に重点を置き、その人らしい生活の実現を支援することです。
-
-
人感スイッチ(じんかんすいっち)
-
人感センサーともいい、人が近づいたり離れたりするとセンサーが感知して、自動的に照明機器などを点灯・消灯をしてくれます。照明の消し忘れを防ぎ、電気代の節約になります。
室内用は廊下や階段に設置して危険防止、屋外用は玄関や庭などに設置すれば防犯にも役立ちます。
-
-
人生100年時代(じんせいひゃくねんじだい)
-
イギリスのリンダ・グラットン教授(著書「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」)が提言したのが最初です。来たる長寿社会にはさまざまな面で国家単位の大きな変革を余儀なくされるという考えです。ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されています(厚生労働省資料)。2023年の時点で日本の女性の平均寿命は約88歳であり、90代の女性は既に大勢いますから、人生100年時代はもはや誇張とは言い切れません。世界から注目される長寿国となった日本ですが、寿命が伸び続けても健康な生活が維持できなければ意味がありません。そのために住環境の整備と改善はこれからとても重要なテーマです。
-
す
-
垂直移動装置(すいちょくいどうそうち)
-
据置式リフト(すえおきしきりふと)
-
スタンディングリフト(すたんでぃんぐりふと)
-
介護用リフトのひとつであり、立ち上がりや立位をサポートします。立つ力が低下した人でも立ち上がりやすく、立位を長く保つことができ、立位リハビリにも 使えます。
-
-
すのこ(すのこ)
-
木製やプラスチック製のスリット状のもので、浴室の洗い場に敷き詰めます。水はけのためのスリットがあり、濡れた浴室内で滑らないようにしたり、脱衣所との高低差を調整したりする目的で使われます。
-
-
隅切り(すみきり)
-
隅切り(すみきり)とは、道路の交差点や角地において、通行や見通しを良くするために角を削ることを指します。
これにより、車両や歩行者が安全に通行できるようになります。
車いすが通りやすいように室内の廊下の角を削る場合もあります。
-
-
スライディングシート(すらいでぃんぐしーと)
-
スライディングシートは、患者や高齢者の移動や移乗、体位変換を容易にするための介護ツールです。特殊な素材でできており、摩擦を軽減してスムーズな移動をサポートします。これにより、患者の快適性が向上し、介護者の負担を軽減することができます。サイズや形状は用途に応じて選べます。
-
-
スライディングボード(すらいでぃんぐぼーど)
-
トランスファーボードとも呼ばれ、主に車いすユーザーや移動に支障がある人が、車いすとベッドや便器、その他の座面間で自身を移動(移乗)させる際に使用する補助具です。平滑な板状のもので、一端を移動元の座面に、もう一端を移動先の座面に置き、ユーザーが滑るようにして移動できます。スライディングボードの使用により、移動時の体への負担が軽減され、自立支援や介護者の負担軽減に役立ちます。利用者のニーズや使用環境に応じて、さまざまな素材やサイズのものがあります。
-
-
すりつけ板(すりつけいた)
-
床や敷居の段差をなくすために取り付ける断面が三角状の板です。ミニスロープともいいます。
小さな坂道を設置するようなものですから、車椅子や歩行車などの移動はスムーズになりますが、歩行の場合はまたがず中途半端に足を乗せてしまうと、かえって転倒しやすくなる場合があるため、注意が必要です。
(住宅性能表示基準では段差5ミリ以下は段差なしと許容されます)
-
-
スリングシート(すりんぐしーと)
-
介護用リフトの一部で、布製またはメッシュ製のハンモック状の吊り具のことです。
-
-
スロープ(すろーぷ)
-
階段の代わりに設置する傾斜路で、建築基準法では勾配は1/8以下と定められていますが、車いすのためのスロープは1/8勾配では急すぎるため、1/12(屋内)、1/15(屋外)が一般的とされます。
スロープの勾配は、水平距離(L)と高さ(H)の比(H/L)で表します。スロープの設置距離が長く折り返しが必要な場合は、方向転換のための踊り場のようなスペースや手すり等も必要となります。車いす等では勾配が急すぎないよう注意が必要です。
⇒車いすのためのスロープ勾配
-
せ
-
脊髄損傷(せきずいそんしょう)
-
交通事故、スポーツ事故、労働災害事故、または腫瘍などにより、脊椎(背骨)の中を通る神経の束(脊髄)が損傷し、損傷の部位によって首から下や下半身の運動性麻痺・知覚性麻痺を伴う状態です。適切な車いすの選択と住環境の整備により、充分な自立生活および社会参加をしているケースも珍しくありません。
-
そ
-
ソーシャルワーカー(そーしゃるわーかー)
-
一般的には社会福祉従事者の総称として使われますが、社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格の取得者を指すこともあります。ただ、独占業務ではないため、これらの資格はなくてもソーシャルワークの業務を行うことはできます。
-
-
増改築相談員(ぞうかいちくそうだんいん)
-
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターに登録される戸建住宅などの増改築の専門家。住宅のリフォームを考えている消費者からの相談に対応し、具体的な計画や見積りも行います。10年以上の実務経験と試験の合格により資格を取得可能。5年ごとに更新が必要です。
-
た 行
た
-
耐震補強(たいしんほきょう)
-
耐震基準はこれまでに何度も変わってきており、とくに建築基準法が改正された2000年5月以前に建築された木造住宅は注意が必要です。バリアフリー工事など、他のリフォーム工事をする際には、確認の上で併せて検討や提案が必要な場合があります。
近年の地震の被害による死亡者は圧死が全体の8割を越えます。使わなくなった2階を減築して平屋にするのもひとつの耐震手段と言えます。
「Walk in home」の耐震チェック機能
・壁柱直下率/耐力壁直下率
・構造チェック(木造軸組)
・構造の安定(木造軸組)
-
-
多死社会(たししゃかい)
-
畳コーナー(たたみこーなー)
-
畳スペースともいい、リビングの一角などの畳を敷いたコーナーを指します。床と同じ高さでリビングと一体となる“フラットタイプ”と、床より高く段差をつけて掘りごたつや収納などがつくれる“小上がりタイプ”があります。和室が欲しいのに何らかの事情でつくれないとき、和室までは必要無いけど畳のスペースが欲しい時などに設けます。
-
-
多目的流し(たもくてきながし)
-
汚物洗いシンクやマルチシンクとも言われ、汚れた衣類の下洗いや尿器の洗浄等のために、主に洗面所やトイレの近くに設置します。さまざまなサイズのものがあるためスペースに応じて選びましょう。
-
-
ダウン症(だうんしょう)
-
ダウン症(Down syndrome)は、21番目の染色体が通常の2本ではなく3本存在することによって引き起こされる染色体異常です。このため、合計で通常よりも1本多い47本の染色体を持ちます。
ダウン症の特徴には、特定の顔立ち(例:平らな顔、上向きの目)、身体的特徴(例:小さな手、一本の横しわが手のひらにある)、発達の遅れが含まれます。また、健康上の問題、例えば心疾患や甲状腺機能障害を抱えることがあります。
近年では適切な支援と介入により、ダウン症の人も学び、成長し、社会に貢献することができます。
-
-
脱炭素(だつたんそ)
-
地球温暖化による気候変動問題の被害を予防するため、二酸化炭素などの温室効果ガスの大気への排出量をゼロにする(カーボンニュートラル)取り組みです。
-
-
団塊ジュニア(だんかいじゅにあ)
-
団塊の世代(だんかいのせだい)
-
「団塊の世代」とは、1947年から1949年の戦後の第1次ベビーブームに生まれた、日本の高度経済成長を支えた世代。
他の世代に比べ人口規模が極めて大きく(出生数は約800万人)、その世代が後期高齢者(75歳以上)となる2025年には高齢者数は全人口の1/3に迫り、年金・医療・介護のニーズが高まることで社会保障費の負担増や人材不足の深刻化が予想されています(2025年問題)。
名前は作家の堺屋太一の同名小説に由来し、「団塊」は大きな塊を意味し、突出して多い人口集団のことです。
-
-
段差解消(だんさかいしょう)
-
道路から敷地内、玄関の上がり框、部屋間の敷居などの段差の解消はバリアフリーの基本です。上がり框は15㎝以下が理想ですが、スロープや手すり、式台などを設置しても解消できます。ただ置くだけでは補助金の対象にはならないため、しっかり固定することが必要です。
-
-
段差解消機(だんさかいしょうき)
ち
-
地域包括ケアシステム(ちいきほうかつけあしすてむ)
-
厚生労働省が推進しており、団塊の世代(約800万人)が75歳以上となる2025年を目途に、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援の一体的なケアを目指したしくみです。しかしながら2025年が目の前に迫った現在、国としてこの体制の準備が整っているとは言い難い状況です。それでも高齢化が進み続けている現状に対応するために、地域の工務店による高齢者にとっての安心・安全に生活できる住まいの提供が望まれています。
-
-
聴覚障害(ちょうかくしょうがい)
-
聴覚機能障害ともいいます。音が聞こえにくい、言葉を聞き取りにくい状態を難聴といいますが、一般的に高齢期の難聴(高齢難聴)の場合、高音部から徐々に聴き取れなくなります。言葉の聞き分けが難しくなり、ゆっくりなら聞き取れても早口だと聞きとれなかったりします。高くて小さい女性の声や、電子アラーム音などが聞こえにくくなる場合もあるため、ドアフォンや防犯のためのアラームなど、設置する設備や家電のアラーム音等が問題無く聞こえるかどうかの確認が必要です。
-
-
調光機能付きスイッチ(ちょうこうきのうつきすいっち)
-
電灯など照明機器の明るさを自由に無段階に調整できるスイッチです。白熱電球でも蛍光灯でも対応可能です。
-
-
超高齢社会(ちょうこうれいしゃかい)
つ
-
対麻痺(ついまひ)
-
通常は両足が麻痺している状態をいいますが、両手(上肢)が麻痺している状態を上対麻痺、両足(下肢)が麻痺している状態を下対麻痺ともいいます。
-
-
通所介護(つうしょかいご)
-
杖(つえ)
-
立ったり歩いたりを補助するための棒状の福祉用具です。グリップ部分がU字を逆さにしたステッキ型や直線のT字型、支柱の下部に複数の足がある多点型、前腕固定型や松葉杖などさまざまなタイプがあります。
-
て
-
ティッピングレバー(てぃっぴんぐればー)
-
手すり(てすり)
-
住宅内で高齢者や障がい者が自立した生活を送る上で重要な役割をもつバリアフリーの基本の一つです。やたらにあちこち設置すればよいというものではなく、手すりを付けたために狭くなって移動し辛くなったりすることがないよう、必要な場所の適切な高さに設置する必要があります。
住宅は公共施設等とは違うため、基本的な取付位置や寸法はあくまで目安と考え、使用者一人ひとりの体格等に合わせて設置しましょう。
階段手すりは通常は下りのときの利き手側に設置します。縦型・横型・L型・置き型などがあり、設置場所によっては、壁を補強するなどの付帯工事が発生する場合があります。
⇒手すりの種類
-
-
点字プレート(てんじぷれーと)
-
点字プレートは、点字を刻印または印刷したプレートで、視覚障害者が触って読むことができるように設計されています。公共の場所や施設(例:駅、公共施設、トイレ、エレベーターなど)で、部屋の番号、階数、方向指示、注意書きなどの情報を提供するために使用されます。点字プレートを設置することは、バリアフリーの観点からも推奨されており、多くの国で公共の場所におけるその設置が法律やガイドラインで定められています。点字プレートは、一般に触りやすく、耐久性があり、環境に適応できる材料で作られています。点字ブロックともいいます。
-
-
天井走行式リフト(てんじょうそうこうりふと)
-
天井面に取り付けたレールに沿ってリフトの駆動部が移動して人を運びます。一部屋に限らずレールで結んだ場所間での移動・移乗が可能ですが、天井面に強度が必要です。
⇒各種リフト
-
-
デイケア(でいけあ)
-
通所リハビリテーションともいい、在宅の虚弱高齢者などが施設に通って受けることができるリハビリテーションや入浴、食事、相談などの各種サービス。
-
-
デイサービス(でいさーびす)
-
通所介護・日帰り介護ともいい、在宅の要支援・要介護者が施設に通い、食事、入浴、排泄などの介護や支援を日帰りで受けられるサービスです。
-
-
溺死・溺水(できし・できすい)
と
-
トイレキャリー(といれきゃりー)
-
居室とトイレ間の移動に使う車輪つきの簡易車椅子タイプの椅子。座ったままの姿勢で後ろ向きに便座に重なる形で、そのまま排尿・排便が可能です。浴室で使うシャワーキャリー(バスキャリー)と兼用のものもあります。
-
-
糖尿病(とうにょうびょう)
-
血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高い状態で代謝障害の一つ。膵臓で作られるインスリンの不足や上手く働かない場合に置き、ひとたび発症すると治癒することはなく、放置して合併症を起こすと失明や透析治療が必要。
-
-
トランスファーボード(とらんすふぁーぼーど)
-
移乗(トランスファー)を補助するための福祉用具です。例えば、車いすをベッドに近付け、間に橋渡ししてその上を滑るように移乗します。本人が使用して移乗する場合と、介助者が使用して移乗を援助する場合とがあります。スライディングボードともいいます。
-
-
ドア自動開閉システム(どあじどうかいへいしすてむ)
-
自動ドア開閉システムは、センサーやリモートコントロールで自動的にドアを開閉するシステムです。商業施設や公共の建物などではセンサー式が、住宅ではリモコン式が広く使われており、開閉だけでなく施錠も可能です。買い物なので手がふさがっていたり車いす利用時のドアの開閉・施錠等に便利です。
-
-
動脈硬化(どうみゃくこうか)
-
動脈の血管が堅くなり弾力が失われ、詰まりやすくなった状態。加齢や高血圧により発症しやすく、進行すると欠陥が破裂して脳出血となる可能性があります。
喫煙やコレステロール、肥満や運動不足なども原因となります。
-
な 行
な
-
難病(なんびょう)
-
難病は原因不明で治療方法が確立しておらず、長期の療養を必要とし、大きな経済的負担を強いる病気をいいます。 国が「難病の患者に対する医療等に関する法律」に定められる基準に基づいて医療費助成制度の対象としている難病を「指定難病」と呼びます
-
に
-
2025年問題(にせんにじゅうごねんもんだい)
-
認知症(にんちしょう)
-
認認介護(にんにんかいご)
-
認認介護とは、認知症の高齢者が同じく認知症の高齢者を介護することです。 高齢者が高齢者を介護する老老介護よりもさらに危険で深刻な状態あり、事故を未然に防ぐためにも早急になんらかの対策が必要です。
-
ぬ
-
ヌック(ぬっく)
-
ヌック(nook)は、住宅内の小ぢんまりとしたくつろげる空間を指す言葉で、語源はスコットランド語の「neuk(ヌーク)」で、石造住宅の暖炉脇の小部屋に由来します。ヌックは正式な部屋ではなく、家の隅や突き出し、階段下などを利用した小さなスペースを意味し、開放的で落ち着ける小空間を指します。
-
ね
-
寝たきり(ねたきり)
-
いつも寝床で横になっており、日常生活の食事や排泄などに介護を必要とし、一般的にその状態が6カ月以上継続している状態をいいます。場合によっては、なんらかの対策をとれば「寝たきり」にならなくて済むのに、本人の意思よりも家族や介護側の都合等で「寝かせきり」になっているケースもあります。「寝たきり」「寝かせきり」は筋力の低下や残存能力の退化を招き、介護期間を長引かせてしまうこともあるため注意が必要です。住宅内に段差や家具が多く移動や介護がしにくい、冬場は寒いなどの環境が「寝かせきり」に至りやすいと指摘されています。
-
-
熱中症(ねっちゅうしょう)
-
熱中症とは、高温の環境下に長時間いることで体温の調整がうまく働かず、体内の水分や塩分のバランスが崩れて起こる、めまいや頭痛、意識障害などの総称です。悪化すればとくに高齢者や子供は死に至る危険性もあり、また、室内でのペットの熱中症も増えています。常に室内温度は気にかけ、水分補給もおこたらないよう注意が必要です。
-
-
熱交換型換気扇(ねつこうかんがたかんきせん)
-
熱交換型換気扇とは、家の中の古い空気を外に出しながら、外から新鮮な空気を取り入れる換気システムです。この際、外から入ってくる空気に、家の中から出る空気の熱を移して温めたり冷やしたりするので、エアコンなどで温度を調整するエネルギーを節約できます。つまり、空気をきれいにしながら、エネルギーの無駄遣いを減らすことができる装置です。
-
の
-
脳血管障害(のうけっかんしょうがい)
-
脳梗塞(のうこうそく)
-
脳出血(のうしゅっけつ)
-
脳性麻痺(のうせいまひ)
-
受胎から新生児期に起きた脳の異常が原因による、非進行性の運動機能障害です。筋緊張の異常により四肢や体幹の筋肉をうまく動かせません。
-
-
脳卒中(のうそっちゅう)
-
ノンスリップ(のんすりっぷ)
-
階段の踏面の端部(段鼻)に取り付ける滑り止め。破損や摩耗を防ぐ部材でもあります。取り付けたノンスリップにつまづかないよう、段差をつくらない配慮が必要。視覚的な安全上の配慮として色を目立たせるのも有効。また、安全性を考慮すると金属製よりゴム製が望ましいとされます。
-
-
ノーマライゼーション(のーまらいぜーしょん)
-
高齢者や障がい者があるがままの姿で、ほかの人々と同等の権利を有する社会を目指すという福祉の基本理念の一つ。1950年代にデンマークのミケルセンが知的障碍者が施設に閉じ込められていることに疑問を持ち提唱したのが最初。
-
は 行
は
-
ハイアンドロー機能(はいあんどろーきのう)
-
ギャッチベッドの高さを上げたり下げたりできる機能で「昇降機能」ともいいます。
-
-
廃用症候群(はいようしょうこうぐん)
-
病床で長期の寝たきり状態や安静にしたときなどに起こる、さまざまな心身の機能が低下した状態をいいます。局所的廃用症候群、全体的廃用症候群、精神的廃用症候群、などに分けられます。
-
-
白内障(はくないしょう)
-
白内障は、目のレンズである水晶体が濁る病気です。水晶体は通常、透明であり、光を網膜に集中させる役割を果たしていますが、高齢化、糖尿病、眼の外傷、長期間の紫外線への露出、喫煙、または特定の薬剤の使用などの要因によって、水晶体が徐々に濁り、視力が低下します。治療方法としては、進行した白内障の場合、手術によって濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを挿入することが一般的です。
-
-
発達障害(はったつしょうがい)
-
発達障害は、脳の成長に関連する一連の障害で、通常、子供時代に始まり、成人期まで続く特徴があります。主な種類には、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害、言語発達障害、協調運動障害があります。これらは、社会的コミュニケーション、注意力、学習、言語、運動能力に影響を与える可能性があります。発達障害は個人差が大きく、適切な支援が重要です。
-
-
ハンドリム(はんどりむ)
-
バスボード(ばすぼーど)
-
浴槽の両側に渡して置くボードで、浴槽への出入りの際にいったん腰掛けて移乗台の役目をはたします。入浴台ともいいます。
-
-
バスリフト(ばすりふと)
-
浴槽内昇降機(よくそうないしょうこうき)。バスボードのように浴槽の両サイドに渡して設置し、腰かけると電動で座面部分が昇降し、浴槽内への出入りが楽になります。抱えて浴槽から出入りさせなくてよいため介助者の負担も軽減できます。浴槽に出入りする際のまたぎ動作の補助にはならないため注意してください。
-
-
バリアフリー(ばりあふりー)
-
高齢者や障がい者が生活する上で妨げとなるバリア(障壁・障害)が無い状態、あるいは取り除くこと。物理的だけでなく、社会的、制度的、心理的な障害を取り除く意味もあります。
-
-
パントリー(ぱんとりー)
-
パントリーとはキッチンの一部、または近くに設ける小部屋・収納スペースのことです。 常温保存が可能な食品や飲料のほか、調味料、食器、消耗品、日用品などをストックするために利用されます。
-
-
パーキンソン病(ぱーきんそんびょう)
-
パーキンソン病(Parkinson's disease)は、脳内のドーパミンを生産する神経細胞の減少によって引き起こされる進行性の神経障害です。主な症状には、手足の震え、筋肉のこわばり、無表情、初動の遅さ、動作や姿勢バランスの制御不能などの問題があります。
50歳以上の成人に多く見られ、原因は遺伝的要因と環境的要因の組み合わせと考えられています。治療は症状の管理に重点を置き、薬物療法やリハビリテーションなどがありますが、現在のところ完治する方法はありません。
-
ひ
-
避難困難者(ひなんこんなんしゃ)
-
避難所(ひなんじょ)
-
避難所とは、被災後に自宅を失った人、自宅に戻れない人が一時的に共同生活を送る場所です。生命の安全確保を目的に緊急に一時的に避難する避難場所とは違います。避難所は災害発生後に開設され、学校の体育館・公民館・コミュニティセンター・その他の公共施設等の屋内があてられます。通常、地方自治体が中心となって運営し、ボランティアも協力します。災害発生直後の短期間利用のための一時避難所と、長期的な避難生活のための指定避難所とがあります。自治体によっては、ペット同伴可能な避難所や、福祉避難所(高齢者や障害者向け)なども設置されています。
-
-
避難通路(ひなんつうろ)
-
敷地内の屋内および屋外に設ける非常時の避難のための通路の事です。建築基準法では木造で床面積が1000㎡を超える場合は、必ず避難階段の降口から道路までの避難通路を設ける必要があります。また避難通路には誘導灯や標識の設置が義務づけられています。
-
-
避難場所(ひなんばしょ)
-
一定期間共同で避難生活を送る避難所とは違い、津波や洪水などの切迫した危険の中で、生命の安全確保を目的に緊急に一時的に避難する場所、と位置づけられているのが避難場所です。 建物の倒壊や火災の危険が少ない公園やグラウンド、河川敷などの一定の広さがある場所のほか、高層ビルや高台、高速道路上などで避難場所として指定されているところもあります。最初に避難する場所である一時避難場所と大規模災害時の避難先である広域避難場所があります。
-
-
ヒートショック(ひーとしょっく)
-
PT(ぴーてぃー)
-
理学療法士(Physical Therapist)のこと。理学療法士は国家資格であり、医師の指示のもとに患者さんの身体の機能や運動能力の回復を支援する医療専門職です。主に怪我や病気によって身体機能が低下した患者さんの状態を評価し、運動療法や物理療法、電気療法、マッサージ、ストレッチなどの手法を用いて治療プランを立案します。また、運動機能回復のためのトレーニングやリハビリテーションプログラムを指導し、患者さんが日常生活や仕事に復帰できるようサポートします。
理学療法士は、怪我や疾患による身体機能の低下や痛みを改善するだけでなく、予防や健康増進のための運動指導も行います。スポーツ障害や姿勢の改善、高齢者の介護予防など、幅広い分野で活躍しています。
-
ふ
-
吹き寄せ階段(ふきよせかいだん)
-
吹き寄せ階段とは、階段の回り部分を4段(45度)や6段(30度)で均等に割るのではなく、60度・30度・30度・60度の四つに割った階段で、踊り場付き階段に次いで安全性が高いと言われるバリアフリー仕様の階段です。
-
-
福祉車両(ふくししゃりょう)
-
高齢者や障がい者の利用を考慮した乗用車等の総称です。「自操式」と「介護式」があり、自操式は体が不自由な人でも手だけや足だけで運転できる補助装置が付いており、介護式には回転(スライド)シートやスロープ・リフトなどを備えた車両などがあります。
→福祉車両の種類
-
-
福祉住環境コーディネーター(ふくしじゅうかんきょうこーでぃねーたー)
-
高齢者や障がい者ができるだけ自立して生活できる住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。医療・福祉・建築等の知識を幅広く身につけ、他の各種専門職と連携をとりながら住環境を整備する役割を担います。1~3級まであり、東京商工会議所が認定する資格で誰でも取得可能です。
-
-
福祉用具(ふくしようぐ)
-
法律で福祉用具とは「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障のある高齢者や心身障碍者の日常生活上の便宜を図るための用具およびこれらの者の機能訓練のための用具ならびに補装具をいう」とされています。新築や住宅改修(リフォーム)だけでなく、適切な福祉用具を併用することが、より快適な住空間プランの実現に役立ちます。
-
-
福祉用具専門相談員(ふくしようぐせんもんそうだんいん)
-
フットサポート(ふっとさぽーと)
-
フラッシュベル(ふらっしゅべる)
-
電話の着信を光で知らせる装置です。耳が聞こえづらい人や、騒音が大きく音が聞こえにくい場所などで、着信があった場合に点灯して知らせてくれます。
-
-
V溝レール(ぶいみぞれーる)
-
引戸の敷居の段差を解消するため、下枠に埋込むことで床面から突起せず、戸をスムーズに開閉できます。
-
-
プッシュアップ(ぷっしゅあっぷ)
-
移動・移乗の際、座位のまま床や手すりに両手をつき、腕の力で上体を持ち上げること。
-
へ
-
ベッド固定式リフト(べっどこていしきりふと)
-
ベッド固定式リフトは、介護用リフトのひとつで、ベッドに直接取り付けられ、主に電動で操作します。寝たきりの方や自力で移動が困難な方を安全に持ち上げたり、ベッドから車椅子へ移動させたりするための介護機器です。
-
-
ペット足洗い場(ぺっとあしあらいば)
-
犬を室内で飼っている場合に、散歩に行ったり庭に出入りする際に足の汚れを落としたり、全身のシャンプーなどをする場所です。
-
-
ペット共生(ぺっときょうせい)
-
シニア世代は子供が巣立ったことがきっかけでペットを飼い始めるケースも多いようです。ペットとの共生は、癒しの効果はもちろん、運動(散歩)、コミュニケーション(会話)、管理(記憶)等の機会が増え、認知症の予防にも有効と言われています。人と同じくペットの寿命も延びてきており、今は平均15年ほどですが、ペットも人間同様に高齢化すると足腰や視力・聴力が弱ってきます。バリアフリーは人間だけでなくペットにも有効です。ペット好きなお施主には人もペットも仲良く長く快適に暮らせる住環境を提案しましょう。
-
-
ペットケージ(ぺっとけーじ)
-
ペットのための室内用の床・側面・天井が囲われたカゴ状の小屋。一般的に側面に開閉できる扉がついており、そこからペットは出入りします。組み立て式もあり、ステンレス製の他に布製もあります。
-
-
ペットサークル(ぺっとさーくる)
-
室内外で使用するペットの行動エリアを制限するための囲い。一般的にケージより広めで天井が無いため解放感があり、掃除やトイレの世話等をしやすいのが特徴です。高さによってはジャンプで飛び越えてしまうことがあります。フェンスだけのものや、床部に固定されたものもあります。
-
ほ
-
訪問介護(ほうもんかいご)
-
訪問介護はホームヘルプサービスともいい、日本の介護保険制度の下で提供されるサービスの一つです。このサービスは、要介護または要支援の認定を受けた高齢者や障がいのある人が自宅で生活することを支援することを目的としています。ホームヘルパー(訪問介護員)が利用者の自宅を訪問し、日常生活をサポートします。ホームヘルプサービスには以下のような支援が含まれます:・身体介護:食事の介助、入浴の介助、排せつの介助、移動の介助など、日常生活における基本的な身体的なサポートを提供します。・生活援助:掃除や洗濯などの家事全般、買い物の代行、調理の支援など、利用者が快適に自宅で生活できるように生活全般のサポートを行います。ホームヘルプサービスを利用するためには、まず市町村を通じて介護認定の申請を行い、要介護または要支援の認定を受ける必要があります。認定を受けた後は、ケアプランに基づき、必要なサービスを受けることができます。ケアプランは、介護支援専門員(ケアマネージャー)が作成し、利用者の状態や希望に応じて個別に計画されます。ホームヘルプサービスは、高齢者や障がいのある人が自宅で自立した生活を送ることを支援する重要なサービスです。利用することで、利用者本人だけでなく、家族の介護負担も軽減される効果が期待できます。
-
-
訪問看護(ほうもんかんご)
-
主治医との連携のもと、在宅の高齢者等を訪問看護ステーションの看護士が訪問し、在宅で診療の補助である看護サービスを提供します。
-
-
保健士(ほけんし)
-
保健所や市町村役場、学校などで保健指導に従事する専門職。個人や集団に対し、健康保持増進・疾病予防・健康相談など広く地域住民の公衆衛生に必要な保健指導を行います。看護士の有資格者がさらに国家試験に合格して免許を取得します。
-
-
歩行器(ほこうき)
-
歩行の支援のための福祉用具です。握り部と四脚の支柱からなり、杖に比べ、歩行時の安定性と耐久性があります。使用者は歩行器の内側に入り、歩行器を持ち上げ前方にずらしながら前進します。前面の支柱のみに車輪(キャスター)のついたタイプや4つの支柱全てに車輪のあるタイプ(歩行車)など多種多様です。
-
-
補装具(ほそうぐ)
-
福祉用具のひとつで、身体障碍者の身体の一部の欠損や機能障害を補う目的で使用される器具の総称です。義肢(義手・義足)など。
-
-
補聴器(ほちょうき)
-
聴覚障碍者が耳に装着し、音や言葉を聞き取る補助として使用します。メガネなどと違って共通の度数というものが無く、聞こえ方の個人差が激しいため、一人ひとりが細かな試行錯誤をしながら個人に合った補聴器に時間をかけて調整する必要があります。
高齢者は難聴が多く、補聴器を使用していても音の種類や個人差によっては聴こえていないケースも少なくないため、ドアホンや警報機など設備関連のアラーム音などがちゃんと聞こえているか、聞こえにくい状態ではないかを確認し、その人が聞こえやすい音のものを選ぶ必要があります。
-
-
ホームエレベーター(ほーむえれべーたー)
-
用途を個人の住宅に限定した2~3人乗りのエレベーターで、主に車椅子などでの階の移動に使用します。一般の物とは法律的にも仕様も異なり、年に1回の定期検査が義務付けられます。
-
-
ホームヘルパー(ほーむへるぱー)
-
訪問介護員ともいい、寝たきりや心身に障害のある高齢者の自宅を訪問し、家事援助や生活支援をする介助・介護の専門職です。
-
-
ホームヘルプサービス(ほーむへるぷさーびす)
-
防災・減災対策(ぼうさい・げんさいたいさく)
-
防犯対策(ぼうはんたいさく)
-
高齢者世帯、とくに高齢者の一人暮らしは犯罪の被害に遭いやすくなります。庭や通り道に目かくしや人感センサー、防犯カメラ等の設置、窓には防犯フィルムの貼付等の対策が考えられます。また、室外機や面格子、樋などが足場になり侵入しやすい経路ができていないか、侵入者が隠れやすい場所がないかなどの注意も必要です。
-
-
ポータブルトイレ(ぽーたぶるといれ)
-
室内で使用する移動が可能な腰掛便器です。歩行や移動、排泄時になんらかの障害があって近くにトイレが必要な場合に用います。ただし、残存能力などに配慮せず安易にベッドの脇に置いてしまうと、運動不足や筋力の低下を招き、寝たきり促進になる可能性があるため注意が必要です。
-
ま 行
ま
-
マンションリフォームマネージャー(まんしょんりふぉーむまねーじゃー)
-
マンションの専有部分(住戸部分)のリフォームについての提案・設計・施工管理など専門の資格者のことです。公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが認定する資格です。
-
み
-
ミドルシニア(みどるしにあ)
-
ミドルシニアとは、一般的に50歳から65歳程度の年齢層を指しますが、正式な定義があるわけではありません。豊富な人生経験と職業経験を持ち、子育てが一段落し、自分の時間を持ち始める時期です。健康や老後への関心が高まり、消費力も高いため、経済的にも注目される層であり、職場では重要な役割を担うことが多く、健康管理や新技術への適応が課題となることもあります。親世代も後期高齢者以上となるため、介護予防の意識が高まる時期でもあります。
-
-
見守り(みまもり)
-
高齢者や子供が安全な状態ですごせているか常に注意をはらい、さまざまなトラブルに備えること。離れて暮らす場合や、一時的な旅行や外出の場合でも利用できる人による定期訪問サービスなどのほか、パソコンやスマホを使ったIT機器による見守りも可能になってきました。
-
-
見守りカメラ(みまもりかめら)
-
高齢者や子供、ペットなどの見守りに役立つネットワークカメラです。撮影した映像を離れた場所からスマホやパソコンで見ることができ、設置場所によっては安否確認のほか防犯にも役立ちます。最近の物はどんどん小型化してきており、センサー付きで室内に動きがあると知らせてくれるものや、音声で会話ができるもの、カメラの角度を遠隔操作できるものなどがあります。
-
め
-
明暗順応(めいあんじゅんのう)
-
明るい場所に眼が慣れた状態を明順応、暗い場所に眼が慣れた状態を暗順応といいます。明るい場所から急に暗い場所に行ったり、その逆の場合でも目が慣れるのに時間がかかります。とくに高齢者は順応に時間がかかったりモノが見づらかったりするため注意が必要です。
-
や 行
や
-
ヤングケアラー(やんぐけあらー)
-
本来大人がやるべき日常的な家族等の世話や介護に追われ、勉学や遊びなどの年齢相応の機会が持てず、同世代との人間関係にも支障のある主に18才未満の子どものこと。表面化しにくく、ひとりで負担を抱え込んだ結果、本人の生活が破綻するなど、近年とくに社会問題となってきており、早期の支援対策が必要となってきています。
-
ゆ
-
床仕上(ゆかしあげ)
-
床の仕上材に求められるのは、耐荷重・耐摩耗・耐水・吸音・断熱・適度な弾力などですが、家庭内事故のトップは“転ぶ”事故であり、とくに高齢者にとっては滑りにくい床材を選ぶことが重要です。場所は居間と寝室が最も多いといわれており、高齢者は転倒による骨折も多く、重大なケガにつながると、後々介護が必要になるケースも考えられます。また、骨折に至らなくても、滑りやすい床だと無意識に力が入って足腰や関節に負担がかかり、それが蓄積されていきます。
これらは室内で飼うペットも同様で、とくに小型犬は股関節を痛めたり、脱臼や骨折の原因となり、知らず知らずのうちに家族同様のペットの健康を損ない、寿命を縮めることにもなりかねません。高齢者世帯のリフォームの場合は優先度の高いチェック項目となります。
-
-
床走行式リフト(ゆかそうこうしきりふと)
-
ユニバーサルキッチン(ゆにばーさるきっちん)
-
車椅子対応型キッチン。シンクの下に空間があり、イスに座った状態や、車いすでも調理等の動作がしやすいキッチンです。
キッチンの高さを調節できるタイプもあります。
-
-
ユニバーサルデザイン(ゆにばーさるでざいん)
-
年齢・能力・体格・障害の有無によらず、誰でも、いつでも、どこでも利用しやすいようにと設計時からデザインすること、またはデザインされたもの。バリアの存在しないデザインという意味では、バリアフリーとほぼ同義に使われます。
-
よ
-
要介護認定(ようかいごにんてい)
-
必要な介護の度合いを客観的に数値化したもので、介護保険利用の際に、市町村の認定が必要になります。申請後、1次判定と2次判定を経て30日程で結果が通知されます。要支援1~2、要介護1~要介護5までの全7段階があり、数値が大きいほど重度となります。介護リフォームで補助金を受けるためには要介護認定が必要です。・要支援1:日常生活は基本的に自立しているが、掃除や身の回りの世話に一部介助が必要。・要支援2:日常生活動作を行う能力が一部低下し、部分的な介助が必要。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・要介護1:食事はできるが、身の回りのことに部分的な介護が必要。・要介護2:食事・排泄・入浴などで介護が必要。理解力の低下がみられる。・要介護3:起き上がり・寝返りが自力でできず、入浴・排泄・着替え等で介護が必要。・要介護4:日常生活の自立度が低下し、生活全般でなんらかの介護が必要。・要介護5:日常生活全般で全面的な介護が必要。
-
-
浴槽台(よくそうだい)
-
浴槽内椅子ともいい、浴槽が深い場合に浴槽内に置き、出入りの際の踏み台にしたり、浴槽内で立ち座りしやすいよう腰掛けたりします。
浴槽内で高くなるため肩が出てしまい、湯船にたっぷり浸かれないのを嫌う人もいます。
-
-
浴槽用手すり(よくそうようてすり)
-
浴槽の縁に取り付けが可能な後付けの手摺のことです。浴槽への出入りの際の補助や安全のために使用します。取付位置によっては座位移乗の邪魔となり逆効果となる場合があるため注意が必要です。
-
ら 行
ら
-
ランドリールーム(らんどりーるーむ)
-
洗濯室ともいい、洗濯機、乾燥機、物干し台、アイロン台などをまとめて設置することで、洗う・干す・アイロンがけ・畳むなど洗濯関連の家事を一貫して行えるスペース・部屋のことです。家事動線が短くなり作業の効率化を図ることができます。また最近では夜間の洗濯、ウイルスや花粉の予防、プライバシーの問題など室内干しの需要が高まっており、ランドリールームは増える傾向にあります。
-
り
-
リウマチ(りうまち)
-
リウマチ(関節リウマチ)は、自己免疫疾患の一種で、関節に慢性的な炎症を引き起こします。これにより、関節の腫れや痛み、時には変形を引き起こすことがあり、建具の開閉や各種機器の操作が困難になります。
原因は完全にはわかっておらず、治療は症状の管理と関節の損傷の進行を遅らせることを目的としています。治療には、薬物療法、運動療法、リハビリテーションなどがあります。
手すりが握れない場合は、肘を乗せるタイプの手すりも検討しましょう。
-
-
理学療法士(りがくりょうほうし)
-
理学療法士は国家資格であり、医師の指示のもとに患者さんの身体の機能や運動能力の回復を支援する医療専門職です。主に怪我や病気によって身体機能が低下した患者さんの状態を評価し、運動療法や物理療法、電気療法、マッサージ、ストレッチなどの手法を用いて治療プランを立案します。また、運動機能回復のためのトレーニングやリハビリテーションプログラムを指導し、患者さんが日常生活や仕事に復帰できるようサポートします。
理学療法士は、怪我や疾患による身体機能の低下や痛みを改善するだけでなく、予防や健康増進のための運動指導も行います。スポーツ障害や姿勢の改善、高齢者の介護予防など、幅広い分野で活躍しています。PT(Physical Therapist)とも言います。
-
-
立位(りつい)
-
人がまっすぐに立った姿勢のこと。⇔座っている状態は座位(ざい)。
-
-
リーチャー(りーちゃー)
-
手の届かないところにあるものを取ったり拾ったりするための道具。アルミや木製の棒の先に物をはさんだり引っかけたりする金具がついています。いわゆるマジックハンドのようなものです。
-
れ
ろ
-
老人ホーム(ろうじんほーむ)
-
高齢者が入所する施設の総称です。公的な施設である特別養護老人ホームやケアハウス、民間施設の介護付き有料老人ホームやグループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などさまざまな施設があり、各施設によって入所条件やサービスの内容、費用等は変わってきます。
-
-
老老介護(ろうろうかいご)
-
老老介護とは、家庭の事情などにより高齢者が高齢者の介護をせざるをえない状況のことです。主に65歳以上の高齢の夫婦・親子・兄弟姉妹間でどちらかがもう片方を介護するケースを言います。
高齢の認知症患者の介護を認知症である高齢の家族が行う場合は認認介護といいます。
-
-
六輪車いす(ろくりんくるまいす)
-
手動車いすのひとつで、通常は4輪の自操用や介助用車いすの駆動輪の後ろにもう一組の小さな後輪が付いた車いすです。後輪があるため後ろに倒れにくく、前輪と後輪の間が狭いため回転半径が小さく、狭い廊下などわずかなスペースでも方向転換ができるのが特徴です。
⇒車いすの移動機能と駆動範囲
-
-
ロフストランドクラッチ(ろふすとらんどくらっち)
-
ロフストランドクラッチは、主にリハビリテーションや歩行支援に使用されるクラッチ(松葉杖)の一種です。腕に装着するカフ(輪)と、身体の重量を支えるための手元のグリップ、そして地面を支える先端部分から構成され、特徴的なのは腕に巻き付けるカフにより腕と杖が一体化され、これによって使用者が手を離しても安定して歩行できる点です。
-